日本の大企業が次々と...

 日本の名門と言われた大企業から次々と組織ぐるみの不正が明らかになっています。神戸製鋼所が10年以上の長期間に渡り製品のデータを偽って出荷を続けていたり、日産自動車で無資格者の完成車検査が行われ、なおかつ、不正の是正宣言後も改善されていなかったり、日本品質は一体どこへ行ってしまったのでしょうか。少し前には、東芝の不正会計問題もあり、未だに存亡の危機を乗り切れるかどうかの瀬戸際にあります。日産自動車の問題はリコールで収斂すると予想しますが、神戸製鋼所の存続は単独では困難なように思えます。
 いずれにしても、内部で不正を正すことができず、経営者の業績や生産に対する号令(圧力)に屈して不正に走ってしまった結果です。新聞や雑誌の記事などで日本企業に共通した悪弊などと言う言葉が出てきています。海外に比してサラリーマン経営者が率いる大企業が多い日本では、経営者の保身から出てきた上司の不条理な命令に逆らえない傾向が強いと言うものです。ある面では納得の分析で、日本では上司の業績向上に貢献した部下が引き上げられる連鎖が出世の大道なのですから。しかし、バブル崩壊、リーマン・ショックによる長期の不況で業績に貢献する方法が”新事業を興す”、”良い製品・サービスを創る”、”市場を開拓する”などの前向きな貢献から、多少の誤魔化しでも業績数字面(ヅラ)を整える後向きの「貢献とは言えない作業」が増えていったように思います。
 とても意地悪な言い方をすれば、今の経営層はこの「貢献とは言えない作業」を上手にこなして昇り詰めたスペシャリストなのです。とは言え、多くの方々は、時代の移り変わりによるコンプライアンスやガバナンスの重要性拡大を逐次取り入れ、現代版の清廉な経営を構築されていると思いますが...。
 少子高齢化などによる労働力減少、働き方改革など経営環境がより一層厳しくなる中、新しい工夫を取り入れながら、日本型経営の新しいモデルが生み出される時期ではないかと思いますが、やはり日本品質は製品においても、また、サービスにおいても最重要で新興国の高度化に負けない肝(キモ)と考えます。"MADE IN JAPAN"、"おもてなし"の価値は継承していきたいものです。

2017年10月20日