ころころ変わるキャッチフレーズと「人生100年時代構想会議」発足

 働き方改革の次は「人づくり革命」そして有識者会議「人生100年時代構想会議」が新たにスタートします。"女性が輝く社会"→"一億総活躍社会"→"働き方改革"→"人づくり革命"と政府のスローガン、キャッチフレーズは変化していますが、いったいその成果は何なのでしょうか?"人生100年時代"は本当に日本にとって避けられない重大問題ですので、明るい方向性、例えそれが多少の忍耐や国民負担を必要とするものであっても、を示してほしいものです。
 "働き方改革"は労働環境改善の動きが企業側から予想外に広がり、社会構造の変化に向けた大きな動きが進んでいるように思えます。しかし、その推進力は、労働人口の減少と深刻な人手不足、ブラック企業告発圧力増大など、ネガティブ・ファクターにより生み出されており、崇高な理想や先進の知恵に牽引されているのではないのは少し残念な気持ちです。"人づくり革命"はその視点からすると大きな流れを作れずに萎んで行きそうですが...
 "働き方改革"の手法でテレワークが有効な手段として総務省なども後押しをしていますが、私の世代は「24時間働けます」+「何処でも」のイメージが浮かんでしまいますし、有名女性経営者がテレワーク一押しとのお話をする度、"スマートさ"より、古い言葉ですが"モーレツさ"を感じてしまいます、若い方々の受取り方は違うのかもしれませんが。個人的には、"ノマド・ワーク"と言う言葉が好きで、遊牧の民の自由で広々したイメージとゆったりの中の生きるための自己責任感みたいな感じがいいなぁと思い、オフィス外での仕事に出掛けるときに、勝手に「ノマド・ワークしてきま〜す」などと掛け声をオフィスに残して出発しています。
 様々な取り組み方で動き出した"働き方改革"は時代に合わせて、人、業種、業務などの多様性をしっかり包含しながら、働き手の活力向上(公私共に)が実現できるシステムとして定着することを期待しています。

2017年09月23日