働き方イノベーションForum 2017
昨日(2017年5月30日)、日経BP総研 イノベーションICT研究所主催の働き方イノベーションForum 2017に参加してきました。「働き方改革」に関する関心は高く、大勢の参加者で大盛況のフォーラムでした。
”働き方改革”が”働かせ方改革”になるのではと悪口を言うマスコミもありますが、外部講師の方々の講演を伺うと社会変化の実態の方がはるかに進んでおり、「働いて頂き方改革」とさえ思える前向きの取組みに驚きました。働く側の労働に対するモチベーションも大きく変化し、また、労働力の逼迫も重なり、企業が人(労働力)を確保する大きな要因としの”働き方をどう提供することができるか?”の重要性は今後もますます増大するものと思われます。政府の掛け声よりも民間での実際の取組みが進んでいるとさえ思えるくらいでした。
テクニカルには、ICTを活用した業務改善と効率向上、時間の削減をモバイル、クラウド、ネットワーク共有などで実現する例が多く紹介されました。スマートフォンやタブレットを現場、外出先で有効に用いることにより帰社後の報告書作成、データ分析などの後作業を大幅に削減し時短と業務の質・量を同時に改善する、最先端の会議システムによって参加場所フリー、ペーパーレス、リアルタイムデータ更新を実現するなど...
しかし、最も重要に思えたのはテクニカルな面ではなく、企業自身がどのような働き方を目指し、多様化する社員の価値観や抱える背景(育児、介護、闘病、高齢など)を働き方のシステムでうまくすくい取れるようにすることが理想と思われます。労働時間削減分を新たな時短雇用の人員などでカバーするワークシェアの考え方も提案され、非常に参考になりました。
講師の方のお話しの中で、「働き方改革はコスト削減ではなく優秀な人材確保の戦略」、「日本の昔の会社はすべてブラックだった?」のふたつの言葉がとても印象に残っています。時代は動き、常識は変わることを痛感した1日でした。