不安な個人、立ちすくむ国家
2017年5月18日に産業構造審議会へ提出された若手官僚グループによる報告書「不安な個人、立ちすくむ国家」は鮮烈でした。若手官僚が現体制や社会システムの問題点を歯に衣着せぬ文言で述べており、特に”シルバー民主主義”と表された今後の日本社会への懸念は、辛辣かつ重要と思えます。解決すべき課題である「高齢化社会」「働き方改革」などに対しこのレポートがひとつの切口として、考慮すべき内容を多く含んでいると感じます。ただし、65ページに及ぶレポートが統計の帰結として少ない選択肢を示しており、若手官僚の手で作成されたことは充分慎重に考慮すべきですが...。
そんなとき、気に掛かっていた昨日(5/23)放映のフジテレビ「CRISIS」の中で若者テロリストが言った台詞「若者の言葉は届かない!!」が頭に思い浮かびました。声が届かないから、革命やテロに訴えるのはあまりにも短絡的と...。しかし、シルバー民主主義が若者をマイノリティーとしてしまう可能性を秘めていることを心に留めておきたいと思います。